マンション管理の実態と現状
最近、ニュースやネットで一軒家の空き家が問題になっていますね。
その原因の一因はマンションにもあるそうです。マンションが人口を集約させる機能を持った結果、都市化がさらに進み、地方が過疎化が進んでしまった、これがマンションが原因の理由のようです。
では少子高齢化が叫ばれている中、マンションの管理、居住状況の実態を国土交通省が発行している
平成25年度マンション総合調査結果からみたマンション居住と管理の現状
にて調べてみました。
マンションにおいても高齢化が進んでおり、60歳以上の世帯主の割合が増えています。この統計情報では実に50歳以上の世帯主で、マンションの居住率の70%以上を占めています。
しかし一軒家とは対象的に空室のないマンションは減っており、空室戸数割合の平均はたった2.5%しかありません。
人口統計を調べてみると分かるのですが、人口が増え続けているのは都市圏だけであり、今も都市化は進んでいます。都市化により地方の一軒家は空室化してしまう、それとは対象にマンションには需要があり、空室が少ないことから、マンションが空き家を増やした原因の一因であることが見てとれます。
しかし、マンションへの需要も永遠ではないでしょう。
地方都市の一軒家は高齢化・都市化によって空室化したのであれば、マンションも今まさに同じように高齢化が進んでいます。過剰供給になっている分譲マンションにより、古いマンションから新しいマンションへの移動は、古いマンションの空室化を進めるでしょう。
悲しい事に孤独死といったニュースもあとをたちません。
今迄のマンション管理はハード、建物を中心に保守をしていくことでした。
しかしこれからはハードだけではなく、そのマンションに住む居住者とのつながりやコミュニティの形成など、ソフトの面におけるサービスが管理会社に求めれる時代になってくると思います。
「マンションは管理を買え」と言われる時代、管理会社ランキングの上位にある管理会社はソフト面のサービス、コミュニティ形成を提案し始めています。
これからは、管理会社のリプレイスは単なる管理費削減だけでなく、マンションという一つのコミュニティを活性化させる機能の一つとしても考えていく時代になりそうです。