管理の面から考える!老後に住むならマンション、それとも一戸建て?
マンションを購入すると必ずランニングコストとして管理費と修繕積立金が発生します。
しかしそれらの費用は、マンションの清掃や設備のメンテナンスなど、日々の暮らしのサポートに使われます。24時間ゴミ出し可能だったり、宅配ボックスなど通常の一戸建てにはないサービスや設備があるのはこの管理費を支払っているからです。
では、これから高齢化が進んでいく中で、マンション一戸建て、老後に住むならどちらのニーズが高いのかアンケート調査してみました。
質問:老後に住むならマンション、それとも一戸建て?
・管理費がかかっても管理が楽なマンション・・・57人
・管理費はかからないが管理しなければならない一戸建て・・・43人
「管理費が掛かってもマンションに暮らしたい」が約4割、「管理費は掛からないが自分で管理しなければならない」が役6割の結果でした。
ではマンションを選択したのか、一戸建てを選択したのか、それぞれを意見を見ていきましょう。
管理が楽なマンションを選択した方の意見
- 金額に限度はあるけれど管理費があっても楽なほうが良い
- 管理費がかかっても楽なほうがいい
- 年老いてから管理や修繕を行うは大変だから
- 老後の体力に自信がないので管理を行ってもらえたほうがよい
- 高齢者が管理をするのは大変だから
- 自分ですることが大変になるかもしれないから
年を取ってから自分で管理をするのが大変、という意見が多くみられました。今の時代、子が親の面倒をみる3世帯という住宅は少ないのが現実です。老後を自分たちだけで暮らすのは不安という声が反映されているようです。
管理しなければならない一戸建を選択した方の意見
- マンションと違い周りに気を遣わなくていい
- マンションは人づきあいが大変そうだから
- 管理費が高いのは大変だから
- 管理費が負担だから
- 管理費が払えるかわからないから
老後に管理費を払うのは負担であるし、支払えるかわからないという意見がみられました。
また管理費ではなく、マンションというコミュニティだと、周りとの関係が大変なので、気楽な一戸建てがよい、という意見も散見されました。
この、マンションを選ばなかったという回答の中には「高い管理費を支払えない」という意見がありました。年金受給がどうなるかわからない中で、管理費や修繕積立金といったランニングコストを支払っていけるか不安という気持ちはよくわかります。
実際、管理費滞納は3割以上の管理組合で発生していることが平成25年度の国土交通省の調査で分かっています。今後、高齢化が進む中で、さらに管理費の滞納が増えていくのではないでしょうか?
まとめ
日本人口の高齢化は進んでいます。今現在現役世代としてマンションに住んでいる方が退職し、高齢者となっていきます。
老後に過ごしやすいマンションを実現することは、国、管理会社、そして管理組合が対応しなければならない課題の1つなのかも知れません。