タワーマンションの管理費は一般的なマンションと比べて割高なのか?

マンションの管理費

タワーマンションの管理費は、普通のマンション、所謂「一般的なマンション」と比べて結局割高なのでしょうか?それとも実は割安なのでしょうか?

目次
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一般的なマンションの管理費

タワーマンションの管理費と比較する前に、所謂「一般的なマンション」の管理費を列挙しようと思います。管理費の金額が大きな項目については、以下の3つの分類することができます。

管理委託費

  • 管理会社の事務費
  • 会計費
  • 建築部分の点検費
  • 緊急対応費
  • 管理員人件費
  • 管理会社利益

設備保守費

  • 給水関係(受水槽清掃や水質検査)
  • 消防点検費
  • 雑排水管洗浄費
  • 植栽保守費
  • 宅配ロッカー保守費
  • 防犯カメラ保守費
  • エレベーター保守費
  • 清掃員人件費

公共料金・保険

  • 電気代
  • 水道代
  • マンション総合保険

管理費構成はどこも同じだが、金額はマンションによって様々

結局、管理会社によって管理委託費の金額はピンキリです。マンションの設備内容や築年数によって大きく異なる為、一概には言えませんが、シンプルなマンションであれば、ざっと上に記載した内容が一般的な設備保守です。

最近のマンションであれば、これにホームセキュリティ費用や、インターネット利用料、鍵預け費用・専有部サービス料等が加わることもあると思います。

タワーマンションの管理費の検証

次にタワーマンションの管理費を検証したい。当然、先に挙げた「一般的なマンション」の管理に必要な項目は、タワーマンションでも必要な為、「一般的なマンションにプラスされる項目」を紹介します。

タワーマンション特有の管理費項目

  • コンシェルジュ代
  • 各種共用施設料
  • ゲストルーム維持費
  • パーティールーム
  • キッズルーム
  • 展望台
  • スカイラウンジ維持費

タワーマンションに高級設備がある理由

これを見た方の中には「こんなの本当に必要なの?」「誰が使うの?」と感じられた方もいると思います。

しかし、タワーマンションというのは、必ずと言っていいほど「億ション」と呼ばれる部屋がいくつも存在します。

そういった億ションを購入する人たちが満足できるマンションを計画する必要がある為、新築設計の段階で不要と思われる施設も設置しなければ販売が苦しくなる、という実情があります。

高級料理の周りに存在する花や芸術料理のようなものと同じです。

コンシェルジュがどこまで役にたつの?本当に必要なの?と言われると疑問を感じることがないわけではありません。

なぜなら、一般的には、コンシェルジュは通常管理会社の人間ではなく、外注先になります。つまりマンションのことを周知している訳ではないし、管理会社や管理組合の情報がすぐに入っている訳ではないからです。

けれどもタワーマンションには存在する必要があるのです。

タワーマンションの管理費は高く見積もられている!

前述した設備内容維外にも、タワーマンションの組合運営費を多く見積もる必要があります。なぜなら管理費を巡るトラブルはタワーマンションに起こりやすいからです。

ドラマでも話題になりましたが、最上階と最下階では分譲価格は倍以上に違います。そこに住む人のライフスタイル、価値観、職業、生い立ち・・・何もかもが違っているといっていいでしょう。

そういった全然違う文化・価値観を持った者同士が、マンションという共有物を管理することになるので、意見が食い違うことも無理はありません。

上層階の区分所有法は常に高級志向の管理を求め、中層階・低層階の方は価格を求めるケースが多いです。

だからどうしても意見の衝突、トラブルは発生します。

場合によってはそこで起きたトラブルから裁判に発展するケースも存在します。管理会社もそういったリスクを理解しているため、管理費を多めに見積もる必要があるのです。

タワーマンションの管理費の考え方

管理費を比較するには、一般会計に占める収入の部を比較する必要がありますが、設備・管理の仕様はマンションごとに大きく異なる為、実は一概に云々ということは出来ません。

しかし、経験上、100%タワーマンションの方が管理費が割高となっています。一般的なマンションの管理費が平米単価200円としたら、タワーマンションはその倍程度となっています。

タワーマンションは施設・設備が充実している為、住む為にも、投資の為にも有益ではあります、ただそれだけ管理費が高いとを認識して頂く必要があります。

どこに充実を求めるかは人の価値観によって違う訳なので、タワーマンションを買う際には、「普通のマンションの管理費の倍程度」が、そこに住み続ける限りはずっと続くということを念頭に入れて購入して頂くとよいのではないでしょうか?

タワーマンションは修繕金も高い

補足ではありますが、修繕積立金もタワーマンションの方が割高です。なぜならタワーマンションの大規模修繕工事は歴史が浅く、一流の会社しか請け負うことができないのが現状だからです。

タワーマンションの大規模修繕は通常の大規模修繕工事みたいに足場を組んで施工するのではなく、大きなエレベーターのようなものでマンションの周りを囲み外壁塗装等を施していきます。

当然、相当の技量が求められ、業者選定を行うにしても限られた業者となってくる。窓ガラスや窓サッシ等もFIXとなっており、簡単に交換できる設計とはなっていない。

そういった割高な修繕費も、管理費と加えて検討に入れて頂く必要があります。

記事監修

マンション管理士:古市 守(ふるいち まもる)

管理会社変更をはじめとするマンション管理組合のコンサルティング、管理計画認定制度支援や事前審査担当、自治体のマンション調査、マンション管理コラムの執筆・監修などで活動。

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