マンションが売れない理由はこれだった!実際にあった4つの実話紹介
マンションは誰しもが購入価格よりも高い値段で売却したいと思うのではないでしょうか?
しかし、マンションを高く売る以前に、売りに出したマンションが全く売れないかった、というケースもあります。
そこで今回は不動産業者に聞いた、マンションが売れなかった理由を4つの事例でご紹介します。
売れない理由1:隣接するマンションの騒音問題
駅から徒歩10分程度の距離にある、築20年以上のマンションでしたが、そこそこ綺麗でしたし、リフォーム工事もほぼフルで行い、部屋の中は新築マンションに引けをとらないほどの仕上がりでした。
ただし、景色を除けばです。
奥のバルコニーから見える景色は隣のビル(2階建て)です。日照的にはそれほど問題なかったのですが、そこにある商売に問題でした。
昼間は分からなかったのですが、夜見てみるとそのバルコニーの正面にある部屋は雀荘で、夜になると「ガラガラ」と窓を閉めても聞こえてくるほどでした。
販売にはおおよそ1年ほどの月日を費やしました。(勿論、金額も下げました)
売れない理由2:管理費・修繕積立金以外の費用も強制徴収された
マンションの場合、戸建と違い様々な費用が掛かります。自己の所有になったら、固定資産税・都市計画税は年に1度請求がきますが、それ以外のマンションを所有する費用として、
・管理費
・修繕積立金
・駐車場代(車を所有していれば)
など、費用が月々掛かります。 しかし何故かこれら以外にも、
・暖房費(11月~翌年の4月まで)
・特別管理費
・マンション内での自治会費
などの費用が別途強制的に徴収されているマンションがあり、なかなか売れませんでした。これらの費用が意外と高く生活費に直接影響していたからだと思います。
また最近では修繕積立金の積立額も影響しているように感じます。
近くに大規模修繕工事がある場合、現在の修繕積立金額が足らなかったりしたら、住人の負担が発生します。マンションの大規模修繕が終わってから購入しようとされる方が多いように思います。
売れない理由3:エレベーターが止まらない
当然ですが、マンションの上の階へ行こうとしたら「階段」か「エレベーター」での移動手段が普通ですね。
この移動手段に規制があったりしたら、それもやはり購入動機の判断材料になってしまいます。
このようなパターンがありました。
・5階建てのマンションなのに、エレベーターは4階にしか止まらない
・各階の間の階に停止するエレベーターで、半階は絶対に階段を利用しなければならない
エレベータが止まらないことに加え、特殊な作りのためか、かなり売りにくかったです。
なお、建築基準法という法律が変わり現在では高さによって必ずエレベーター(昇降機と言いますが)を設置することが義務付けられるようになりました。今は3階以上でエレベーターが無いとものすごく売れにくいです。
売れない理由4:瑕疵物件だった
「瑕疵」とは一体何でしょうか?いわゆる事故物件がこの「瑕疵」物件に当たります。
こういう物件は今や「告知義務」が有りますので、不動産会社は必ず告知しなければなりません。そのため瑕疵物件となると売れません。(かなり価格を下げないとなかなか成約に結びつきません。)
あとこの頃よくある問題が、「ゴミ屋敷」物件です。
販売している物件が「ゴミ屋敷」でなくても、隣や同階の部屋などでそういった部屋がありますと、売りにくい物件となります。(マンション内に一人いただけでかなり嫌がられますね。)
後は「反社会的勢力」の方がお住まいになられているマンションは、前述同様同マンション内というだけでやはりかなり売りにくくなります。
こういった内容をひっくるめて「瑕疵」や「心理的瑕疵」といい、こうなるとよっぽどの価格メリットがないと売れません。
マンションが売れない理由のまとめ
今回は不動産業者に聞いた実際に売れなかったマンション事例を紹介しました。やはり売れないマンションには何からしらの理由があるものです。
逆に理由がなければある程度の相場価格で売却できるはずです。