マンションのコミュニティイベントの参加に関するアンケート調査
マンションの管理はハードであるマンションの躯体管理だけではなく、ソフトの管理であるコミュニティ形成について必要性が叫ばれています。
そのため、マンション管理におけるコミュニティ形成に各管理会社が力を入れて取り組んでいます。
ではコミュニティ形成とは何なのでしょうか?
それは、管理組合が管理会社のサポートを得ながら実施する、防災訓練、お祭り、花火大会などであり、その活動を通じて居住者のコミュケーションを活性化させるものだと思います。
ではそのマンションのコミュニティ形成のために企画される様々なイベントですが、参加しなければ意味がありません。しかし実感としては参加しない方のほうが圧倒的に多いと感じます。
そこで今回はこのイベントへの参加についてアンケート調査を行いました。
【質問】祭りや防災訓練などのマンションコミュニティのイベントに参加しますか?
はい、参加します・・・49人
いいえ、参加しません・・・51人
マンションのイベントへの参加の有無は半々でした。私が住むマンションでは参加率は30%にも満たないと思いますので、それと比べると世間のコミュニティ形成への意識は高いと言えるのではないでしょうか?
では、参加の有無についてもそれぞれの理由についても聞いてみました。
コミュニティイベントに参加しない
・しない。そもそもマンションとしてそのような行事はやっていない
・面倒だからしない
・興味がないので参加しない
・開催が不規則なので参加が難しい
・参加する意味を感じられない
・周りとあまり関わりたくなので参加しない
・付き合いが面倒なので参加しない
参加しないという方の意見は大きく分類すると『参加するのが面倒である』と『人付き合いが面倒である』の2つに大別されるように思います。
近所付き合いが大事であるという一方で、それはそれで煩わしいということもよくわかります。
コミュニティイベントに参加する
・時間が合えば参加する
・地域のコミュケーションとして参加している
・参加は義務と思います
・いざという時、助け合うことは大事なので参加しています
・楽しいしし、近所のとの関係を気付けるので
・近隣住民とのコミニュケーションがとれる機会なので参加します
・マンションに住む人と顔なじみになっておきたいので参加します
・マンションの住民と親しくなりたいので
・災害などが起こった時のことを考えて参加しています
参加するの意見は「いざという時のために近所付き合いを大事にしたい、そのためにコミニュケーションを日頃からとっておきたい」に集約されると思います。
それは、防災への意識でもあり、参加するという意見の中には「防災なら参加するがレクリエーション系は参加しない」というものもありました。東日本大震災以降、防災意識は高まっているのだと思います。
最後に参加しないと回答された方々に対して、以下の質問を聞いてみました。
「どうすれば、もしくはどのような行事であればコミュニティに参加したいと思いますか?」
これに対しては「必要性があれば」「参加するインセンティブがあれば」という意見を聞くことができました。ただ大半の回答は「参加そのものがしたくない」「参加したくなるイベントを思い浮かばない」
という意見でしたので、参加してもらうのは難しいかもしれません。
高齢化が進む中、これから確実にマンションのコミュニティの必要性は高まってきます。今後マンションでコミュニティ形成のイベントがあれば「面倒くさい」と言わず、是非参加をしてみてください。